「日本電気」って何の会社?という話題につい投稿

Yahoo!を覗いていて、「「日本電気」って何の会社? ネットで話題に」
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1602/05/news152.html
なる記事を読んだもので、元日本電気子会社社員としては、一筆描きたくなった。

最初にNECを知ったのは、中学時代(もう40年近く前)だ。もともとコンピュータ好き(NEC内ではコンピューターとは伸ばさずコンピュータと短くする。基本英単語は全て同様の規則)だったので、NEC=日本電気である事は知っていたと思う。当時は家電を扱う「新日本電気」という子会社もあり、間違えにくかった。「NEC」より、「日本電気」の方が通じたかもしれない。学生の時に知り合った、某大学医学部のドクターが「NEC」を「ネック」と発音して、最初何のことかわからなかったことがある。もしかすると、当時存在していた米国の有名コンピュータ企業「DEC」(Digital Equipment Corporation)が「デック」だから、そう呼ばれたかもしれない。ただ、単に「ネック」の方が呼びやすかったからかも。

大学時代は、「NEC」とは呼ばず「日電」と呼んでいた。NECが「NEC」の通称を広く使い始めたのは1990年代らしい。

今の時代は、NECが日本電気株式会社である事は、確かにコンピュータ好きでもない人にはわからないかもしれない。東京田町のNEC本社ビルに「日本電気株式会社」のでっかい表示があるので、そこに行くとわかる。反対にビルの頂上近くを見ると「NEC」のロゴがある。

現在は統合が進んでいるようだが、NECには多くの子会社があったし、今もある。私が入社した会社は、正式名称に「日本電気」が入っていたが、通称には「NEC」が入っていた。

日本電気株式会社は正式名だが、グローバル名は、「NEC Corporation」。「Nippon Electronics Corporation」だと、Nipponが外国人にわからないからかも。だからといって、NECは、ネットワーク機器以外は、あまり海外で知られてないので、「Nippon」でも大して変わらないかも。

元記事のITMedia Enterpriseに書かれているように、一般に知られている名称と正式名称または当初の名称が異なる有名企業は日本にいくつもある。シャープやソニーのように正式名称を変更したところもあれば、東芝のように通称なしでTOSHIBAをグローバライズしているところもある。

果たして、NECはこのまま「日本電気」で行くのか、それとも正式名称も「NEC」にするのか?4月に、グローバライズを果たせなかった遠藤社長から新野新社長になるので、いっそのこと「日本電気」の名前を捨ててしまうぐらいの改革があっても面白い。