会社の休業手続きと国民年金・国保への移行

ひとり社長の会社を一旦休業させます

訳あって、一旦他社でパートタイムで働くことにしました。訳あってと言っても、単に医薬品登録販売者の試験に合格したあと2年間は現場で修行しないと正式な医薬品登録販売者(管理者)資格を貰えないためです。パートで働くドラッグストアとの都合で、ダブルワークはできないので、立ち上げたひとり社長のソフトウェア会社を一旦休業させます。休業してても決算の作業は毎年必要です。

簡単なようで意外とめんどい休業手続き

会社自体についての休業に関する届を出すのは、税務署、県、市です。さらに社員(実際には役員である私)に関する届を、年金事務所に提出します。今日、雨の中走り回って提出したものは以下の通りです。

休業届

提出日は本日、休業日は明日にしました。書類は、ほとんどWebで公開されているので、印刷しました。

  • 市役所
    • 法人の異動届出書
      ほとんど書くことないです。休業の行があるのでそこに日付と休業後の連絡先を書くだけ。代表者指名のところの印は、会社の代表印でよかったです。
  • 県庁(県税事務所)
    • 法人の異動届出書
      こっちも同じです。
    • 現況届
      これが必要とは事前に知りませんでした。窓口で紙をもらって記入しました。事務所の現状、保有資産、税務署への申告状況を記入しました。税務署への申告状況には、確定申告日と休業届の提出日があります。確定申告日は、すでに決算した会計年度の最終日です。私の会社は3月決算なので、平成29年3月31日です。平成30年ではありません。まだ、平成30年度の決算はしていないので。
      休業届の提出日は、提出済の日を書くので、空白にしました。県庁の後に、税務署に行っていけば、書けましたけど、後回しにしたので。空白でも問題なく受け取ってくれました。
  • 税務署
    • 給与支払事務所の開設・移転・廃止届出書
      表題の中の、開設・移転では無いので、それらの字は二重線で消して、廃止に丸をしておきます。
      廃止日と「休業」にチェックを入れるだけ。後のほとんどのスペースは空白です。それであっさり受け取ってもらえました。

一番ややこしい年金・社会保険手続き

次に努める会社の都合上、自社での厚生年金、健康保険から抜けて、一旦国民年金、国民健康保険に加入する必要がありましたので、ややこしくなりました。

  • 年金事務所
    • 被保険者資格喪失届(70歳以上被用者不該当届)
      カッコ内は何のことかよくわかりませんが、この書類で正しいです。
      事業所整理記号、事業所番号は、毎月送られて来ていた保険料納入告知額・領収済額通知書から書きます。
      個人番号[基礎年金番号]のところは、どちらの番号でも良いそうです。私はマイナンバーを書きました。
      問題なのが、資格の喪失日です。これは、給料の支払いが止まった翌日です。弊社の場合、20日締め、26日払いでした。今月は支払いません。その場合、資格喪失日は、先月の締日+1日つまり、平成30年2月21日となります。
      喪失原因の項は、「退職等」となり、退職日は締日(平成30年2月20日)と書きます。予約に「休業のため」と書きました。余談ですが、この書類は再度出し直さないといけないと思って、ペンでメモとか日付の変更も二重線で消して直したりしたんですが、そのままの紙を受け取ってくれました。資格喪失届の処理には、10日ほど掛かります。以前電話で年金事務所に聞いたときには、その後発行される書類を持って、市役所で国民年金への加入手続きをすると言われたのですが、本日行って見ると、市役所がWebで公開している健康保険・厚生年金保険資格等取得(喪失)連絡票だけで良いそうです。別途、市役所にTELして問題ないことを確認しました。
  • 市役所
    • 健康保険・厚生年金保険資格等取得(喪失)連絡票
      これと、印鑑と身分証明書を持って行けば、国民年金に加入し、国民健康保険証を即時発行してくれます。この連絡票は、市役所の担当が見るだけで、返却されます。別に市役所提出用の書類を一枚その場で書きます。そのときマイナンバーが必要なので、マイナンバーカードなど番号がかかるものを忘れないように。後、身分証(マイナンバーカードで可)が必要です。明日、行って来ます。健康保険、厚生年金の喪失日は、先のように平成30年2月21日になります。ここで次の問題が発生します。
  • 病院
    • 国民健康保険証の提出
      平成30年2月21日以降に病院や薬局で健康保険を使っている場合、新しい国民健康保険証をその病院や薬局に持っていく必要があります。つまり、実際には資格を喪失している保険証で医療を受けたことになっているので、正しい保険証で再度医療事務処理を行ってもらう必要があります。
      後日談:実際には負担金額に変更はなかったので、単に渡して処理してもらって返してもらうだけでした。

高知市に住んでいる場合、町自体が小さいので、関係各所をチャリで走り回っても1日で手続きは終えることができます。書いた内容がミスっていてもその場で直せば良いので、また出直しということはありません。身分証明書と印鑑を持っていないとアウトですが。